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ぶきっちょママのぼのぼのな暮らし

ぶきっちょママのぼのぼのな暮らし

初乳の不思議



初乳って聞いたことありますね。

そう、赤ちゃんが生まれて数日の母乳のことをいいます。

お産当日、初乳は、ほんのちょっぴりしか出ません。

ほんとに、岩間から染み出す水のようです。

「ほんとに出ているの?」と思ってよく見ると、出ているのか出ていないのか分からないくらいの、

ちょっぴりの量が、じわっと出ています。

おばあちゃんと思しき人が、

「これしかおっぱいが出ていないのに、おっぱいだけで大丈夫なんですか?」

「赤ちゃん大丈夫なんでしょうか?やせ細ってしまわないんでしょうか?」

なんて心配そうに聞いてきます。

70歳はいっているであろうと思われる人までが、そんなことを尋ねてきます。

「おかあさんの時はどうでしたか?」

とお聞きすると、母乳では育てた経験がなかったり、もう忘れてしまっていたり。。

そんな時私はいいます。

「ほら、宇宙食って少しの量でたくさんの栄養が入っているっていうでしょう。初乳は、まさに宇宙食なんですよ」

そう、初乳は宇宙食なんです。

初乳は、とても濃厚で栄養満点です。

でも、初乳はほんの少ししか出ません。

生まれたての赤ちゃんも、そんなにたくさんは飲めない。

生まれたての赤ちゃんの胃の許容量は、数ミリリットルといわれています。

中には、生まれてすぐには吐きっぽい赤ちゃんもいる。

ですから、生まれたての赤ちゃんには、初乳のように、

岩から染み出るくらいのほんの少量のおっぱいのほうが、

とても都合がいいんですね。

少量で、栄養満点の初乳。

いえいえ、少量しか出ないから栄養満点に作られているんでしょうね。

なんともうまく出来ているものです。

赤ちゃんは、数日で、生まれたときよりも体重が減少します。

その減り方も、赤ちゃんによって様々ですが、

だいたい、生まれた時の体重の10%以内が目安です。

でも、こんな少量の初乳でも、一生懸命飲ませていると、体重減少も

10%を切ることは、ほとんどないんです。

いろいろな条件で(乳頭の形や、母乳分泌の状態)体重減少が10%を切って、
「どうしたものか」と思っているうちに、やがて体重も上向きになってきます。


こんなことがありました。

あるお母さんが2300gの小さな赤ちゃんを産みました。

その赤ちゃんのお母さんは、

ミルクは1滴も足したくない。母乳だけでやっていきたいとの希望。

初乳の分泌も人より少ない感じです。

どのくらい体重減少するのかしらと、懸念していましたが、

お母さんは出ないおっぱいをせっせと吸わせていました。

1日に20回近くは吸わせていたでしょうか。

あんなに出ないおっぱいだったのに、4日目あたりから体重が増え始めてきました。

体重減少も10%を切ることもなく、です。

『初乳は、普通の母乳の10倍もの栄養がある』

初乳の偉大さを思い知らされる毎日です。

「1日10回以上は吸わせてね。」

いつもお母さんたちにいっている言葉です。

たとえ分泌が少なくても、吸わせる回数でばん回できるものなんです。

少ない量のおっぱいをちょこちょこと、回数を多くあげるのが、母乳育児の方法です。
愛言葉
母乳育児が軌道に乗る まで、おっぱいは頻回に吸わせましょう!!


人によっては、15回以上もざらにあることですよ。




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